相性は、シナストリーで読む前にネイタルチャートの情報をしっかりと意識することが大切と前の記事に記しました。では、互いのチャートを重ねて読んでいきましょう。
どんなアスペクトよりも強力に作用するのがコンジャンクシで、次いでオポジションです。コンジャンクションは、互いの天体がピッタリと重なるので意識せずとも、共鳴します。但し、マレフィック天体も同じ作用ですので、吉凶混合であります。例えば、太陽なら核でありますから、生き方に共鳴しやすく、同じ歩幅で生きていけますが、影響も同じ時期であるため、共倒れにもなる可能性もあります。互いの運気は被ると、補完関係が維持できなくなる可能性もありますので、気持ちの上では理解できても、運気という側面から見ると、良いとは言えないかもしれません。ですが、このコンビネーションは概ね良い作用であると感じます。できれば、ベネフィック天体のコンジャンクションやアングルとベネフィックが合が良いです。
次いで、オポジションの衝ですが、この衝は動くため、つまり解消が期待できます。現在は、行動在りきですから(自由と意思が持てる時代)衝と言っても問題解決を促してくれるわけですし、パートナーシップ、結婚制度に至っては、補完関係が期待できます。ですので、夫婦などには良い作用と言っても差し支えがないと感じます。但し、男性側のマレフィック天体と女性の月、金星、アセンダントやICなどとオポジションで、女性側の柔軟サイン(乙女や魚)などはだと、注意は必要になってくると考えてよいかもしれません。
スクエアは、一言で言うなら、葛藤であります。葛藤は、心理的な負担です。ですが、この負担を互いで思い遣りで乗り越えていく事で消化していくことは可能であります。しかし、土星とのスクエアだけは注意が必要かしれません。土星は長期的な約束事を時間を要して、紡いでいく意味になります。若年期は、これがキツイ。ですので、このスクエアの成立があると余程の忍耐力が必要になってくることが予想されます。
そして、シナストリーは加算していき、減点していく。100%という相性は存在しません。ポイントを知ることが攻略なのかもしれません。また、月の示すものも重要です。仕事でのお付き合いならそれほど影響しませんが家族やパートーナーになると、阻害されてしまうと月は心と身体そのものを示すため、時に命をも脅かす危険性はあります。
つまりですね、相性は互いを尊重することが最大の攻略方法なのです。人は人によって生かされています。そして、常に人間関係は悩みの種でありますが、それと同時に幸福を与えてくれるのです。傷つくことを恐れずに、人と真剣に向き合うことで、至上の喜びを与えてくれるのですがどうせなら、更にその関係性を理解することができるわけです。
ホロスコープは、それがわかる最強のツールの一つであります。
次は、更に関係が深くなった人間関係をもっと理解できるコンポジットチャートについての記事です。お楽しみに~