フジテレビと中居正広

「誰も悪くない。でも、誰も助けなかった。」

フジテレビに関わる性加害の報道に関連して、 元SMAPメンバー・中居正広さんの“語らなさ”が注目される場面があります。

「なぜ彼は語らないのか?」 「責任ある立場にいた人なのに」

そんな疑問の声が上がるのは当然です。ですが、私はそれを“非難”ではなく、 星=ホロスコープという視点から読み解いてみたいと思いました。

中居さんの太陽は、エンタメ・表現の星「獅子座」。 しかもそれが“表現・舞台・創造性”を意味する5ハウスにあります。

これはまさに、「人前に立って輝くために生まれた星」。 実際に、司会・タレント・リーダーとして 日本中に影響を与える存在となりました。

堂々とした振る舞い、人をまとめる力、華やかさ。 それは彼の“表の顔=社会での役割”として、完璧な配置です。

一方で、感情・安心・無意識を司る「月」は射手座で、 深層・秘密・共有・変容を象徴する8ハウスに位置しています。

これは、“心の中に複雑で深い感情を抱えている”配置です。

月が射手座であることで、理想や自由を求める傾向があり、 自分の感情に「意味」や「正しさ」を求めがち。

しかしそれが8ハウスにあるということは、 **その感情が“深いところに沈んでいて、見せない・語らない”**性質になるのです。

語らない”ことの裏側にあるもの

中居さんは、太陽では「見せる人」。 でも、月では「見せたくない人」。

だからこそ彼の中には常に、 “語るべきか、黙るべきか”という葛藤があったのではないかと感じます。

また、8ハウスは「他人の秘密を背負う場所」でもあり、 組織的な秘密、身内の問題、言えないことを抱えやすいポジションです。

月がここにある人は、感情を“守る”ために、 あえて距離を置いたり、笑いでかわしたりすることがあります。

太陽と月のギャップを生きる人

中居正広さんのホロスコープには、 「光の舞台で生きる太陽」と、 「深く静かな感情を抱える月」という 大きなコントラストが存在しています。

それは決して“矛盾”ではなく、 むしろ**“人間らしい複雑さ”を生きている人**である証だと私は思います。

「語らない」ことは、時に責任逃れのように見えるかもしれません。 でもその沈黙の裏には、“誰かを守りたい” “自分も壊れたくない”という 月8ハウス特有の深い感情があるのかもしれません。

私たちは今、「語る自由」だけでなく、 「語らない背景」にも、想像力を向ける時期に来ているのではないでしょうか。確認もせず、憶測で第3者が無責任に発信できる世の中。いつ、どんな事があるかわかりません。語る自由もあり語らない自由もある上で、大人としての振舞いが必要となってくるでしょう。
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