品性

どもーパリポーおばさん占い師です魔麻です。

桜も綺麗ですが、散るのが速くないですか?
昔は(昔の話をすること自体老害)入学式には満開だったような気がします。季節が少し早くなっています。そりやそうだ。春分点はおひつじ座ではなくなっているのですから。

さて、今日は古典占星術で重要な読み方の一つである【惑星の品位】についてお話したいと思います。

【品位】って言葉が悪い(笑)
品性と品位がごっちゃになっていますよね。
きちんと、人に習ってもこの【品位】について説明していないということがわかり(笑))
ちゃんとお伝えしろよって話なんですが。

太陽がしし座にあると、本来の座にあるわけで本来の座というのは、その場所にあると居心地が良いわけですよ。太陽は【自分】を示すわけで、しし座は【純粋】であり子どものような部分が目立ちます。
しし座の太陽は、自分のことだけ考えられるのです。但し、入室しているハウスによって太陽しし座らしさは目立たなくなります。
2ハウス、6ハウス、8ハウス、12ハウスに在室しているとしし座!というアピールは少なく見えるかもしれません。
太陽がおひつじ座になると、高揚の座になります。

おひつじ座は、【自我】を示します。太陽は、自分勝手で良いんです。だって誰のものでもない自分の人生ですから。そういった意味で自分に正直でいられるわけです。
太陽がみずがめ座にあると放浪の座になります。

みずがめ座は、自分よりみんなを考えます。より良い未来を望むわけですから、太陽の【自分・自我】はみずがめ座のサインの良さには矛盾があるのです。誰だって本来、自分のことだけ思いたいのですが、みずがめ座の博愛精神が邪魔になるんですね。だから、居心地は悪いというだけで、品性は全く関係ありません。
太陽がてんびん座にあると、転落の座になります。

【自我】の反対である【他我】になります。人が存在して、初めて自分の存在を計れるわけです。人がいてこその自分という考えは、自分の人生のことだけ考えると不安定になるのです。

このように、本来の座の真向いは放浪の座になり、高揚の座の真向いは転落の座になります。本来の座にある真向いは居心地が悪く、高揚の座にあると、発揮できないという考えです。

品性なんて全く関係ないのですが、日本人は、教養があり、謙遜が美徳ですから、他人にジャッジされて内心むっとしながら、考えるんですね。なんじゃ、品位って。

西洋占星術に於いて、生まれた星は【変えられない】という概念で進化してきました。家柄、環境などは自分の力の及ぶものではないという考えです。

金持ちの家に生まれなかったらずっと貧乏とか。

現在、そんな考えを言ったら笑われるでしょう。そんな時代ではないのは確かです。
きっと今の若い方に言ったらこう変事がきます。【あなた、それで良いの】と。

例えば、わたしの鑑定にいらした方にてんびん座の太陽の方がいたとします。
その方に【あなたの太陽は転落の座にありますので、居心地が悪いです】とは言いません。
きっと、この方は、いつも目の前の方を尊重して、自分と相手のバランスを保ちながら自分を成長させているのだろうなと考えます。

つまりは、その惑星の働きをスムーズに促すか、否かということです。但し、やはり影響はあると思うのです。結局は、古典の手法を現在に置き換えて伝える手段の問題なのかなとも思います。

人はそれぞれの価値観で生きています。自分の主張をしたいと思う人からすると、否定の気持ちも生まれるし、自分と似た価値観なら共感するし。
その前に、大人として尊重することを選択しようと努力しますよね。

人が人をジャッジしてはいけない。だから、【品位】が廃れてきたのでしょう。とか、言いながら、人はジャッジします。自分を援護します。
〇〇座だから、こうするとか、〇〇座だからわたしは・・・とか。

ちゃんと西洋占星術を学べば学ぶほど、そんな言葉は少なくなります。美学とか、美徳とか、そういった類は言い訳なんですよ。

ぶっちゃけ、生温かい目で見てますけれど、美徳って何ですか。美学って何ですか。人それぞれだもの。それを尊重してこそ、初めて大人の対応なんですよね。

まぁ、わたしは、生業にしていますから、そういったものを拝見したらそっと距離を取ります。自分を客観視するためのツールを言い訳にしていることが痛いw

かに座の太陽だけど、家庭的ではない。でも、いつも家族を思ってしまう。そうなりたくないのに、結果そういう方面に進んでしまう。そして、自分が【かに座の太陽】をずっと憧れて理想とするということが掴めてくるんですよね。太陽は生涯を賭けて獲得していくものですから。

西洋占星術は、あくまでも一つのツールにすぎません。一つづつ意味合いは違うし、誰ひとりとして同じではない。人生とは、その人がどう生きるかという物語です。

その一つとして、その惑星がそのサインにあれば、どういう形で表れるか。スムーズなのか、努力を要するのか。それを見極める一つに過ぎないのです。
そして、【惑星の品位】を語るなら、説明をしましょう。

誰とは言わないけれど、【あなた品位がねぇぇぇぇぇ】と言っているベテランの方。ちゃんとしましょ(笑)

そうそう。占い師も旬が過ぎると【老害】になるからねぇ。わたしも自分で老害の部分はたくさんあると思っています。昔の話をしたり、過去の栄光を話出したら立派な老害。自分が毒を出しまくっている自覚があるのとないのとでは違ってきますからね。
人の振り見て我が振り直せですね(笑)

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