トランジットだけで見ることが危険なわけ。

西洋占星術には色々な技法があります。

わたしが使用している三重円は、基本中の基本です。
最初はあまりの情報量に眩暈でしたが、不思議なものですね。
一重円では少しの情報しかないので殆ど見ません。

では、三重円で何がわかるの?ということですが

資質、成長、事象が瞬時に理解できるのです。

トランジットは、【事象】になります。
つまり、太陽と天体の角度は順番にくるので、不特定多数が対象になります。
問えば、蟹座の太陽に天王星のオポジションやスクエアやコンジャンクションは時間の経過と共に経験します。
天王星だから、本当に順番通りです。星座順。
これだけで、未来に備えることは不確かです。

と、いうことは・・・・トランジットだけでは不確かという結論です。

ですが、ソーラーリターンチャートで見る際はこのトランジットなんです。
だから、ソーラーリターンチャートで年運を見て、その後プログレッション法を使用します。
リターンチャートは、【年運】です。
その歳に起こりそうなことを全体的に読むのです。
そして、Pで日にちを出します。
使用しているソフトですと、細かい日時が可視化されます。

Pは、絶対に不可欠です。Tは、象意ですから。
ここでよく言われるのが、ネイタルの逆行の場合の天体についてですが、逆行、順行自体に意味があるのではなく、
その天体の運行が切り替わる時に大きな出来事があるのではないかと探るわけです。
大惑星とPのアスペクト、アングルの接近、分離と、正確なアスペクトの成立の日時が大事なんですね。

ネイタルもプログレスも自分のチャートです。
ですので、両方見なければ、全くと言って良いほど輪郭がはっきりしません。

勿論、それ以外にも全体的な運気の流れは拝見します。
P月の赤緯の値ですとか、N太陽/月とP太陽/月の配置ですとか、P太陽、月の度数やハウスやサインの切り替わりなどなど。
そして、Tで、確かめるということでしょうか。

わたしがこの仕事を始めてからとても感じることは

【トランジット】を使用している占星術がいかに多いかということです。
勿論、蔑ろにしろと言っているわけではありません。
必要ですが、中心ではないということです。

考えても見てください。

わたし達はそんなに単純なものですか?
懸命に生きて、日々をこなしているわけです。
そして、感じることもそれぞれ違うのが原則です。

蟹座だから、運命は同じなわけないですよね。
蟹座の太陽は海王星牡羊座に影響されるのですか?全員?

そんなまさかの話です。

但し、この太陽がアングル付近のネイタルチャートならまた別です。
例えばICと太陽がコンジャンクションしている人は、【土台】に対しての海王星の影響が考えられます。
スクエアで海王星なので何となくすっきりしない、生きている実感がわかないというもので
本来、土台に対しての愛着を持つサインですので、我が何となく強いのか弱いのかわからなくなるということが予想されます。
また、他の配置で【環境】に対しての海王星の象意が予想されるわけです。

わたしのレッスンを受けてくだそさっている方にはくどい程伝えています。

【トランジットだけ】では判断してはいけないということを。

目に見えない自由度の高い占いはフラットでいることが基本です。
色々な角度から、予想しなければいけません。

その時に、鑑定数やご自身の経験やなども+の要素として生きてくるわけですね。

占い師は経験がないよりあった方が良いです。

例えば、恋愛のご相談の時に、焼き付くような思いをしていない方は想像できますか?
仕事と家庭の両立の苦労の想像はできますか?

想像です。わたしは平気だけれど、この方はこんな事が辛いんだなという想像です。

結果ですが、鑑定数+経験があればあるほど強くなります。

そして、一番大切なことは・・・・・

【疑うこと】妄信は成長の妨げになりますのでね。
尊敬と妄信は違います。

その辺りを充分に理解の上、上手に占い師と付き合うことをお勧めします。

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