カイロンは何れ、消滅するのではないかというのが持論であります。小惑星なのか、彗星なのか、どちらか確定はできないのですがケンタウルス座は、今の時代に必要だからこそ、発展したのかもしれません。
カイロンは、占星術的に【トラウマ】扱いですが、わたしはその人の【癒す】ポイントだと感じています。無意識領域で傷ついていることすらわからない心の奥底にある琴線のようなものなのではないでしょうか。
そして、カイロンは占星術との親和性があると言われております。そして、1954年から1986年までの間、天王星とカイロンの180度の成立があり、占星術が今のように発展してきた軌跡のような気がするんです。占星術界の重鎮である門馬先生や石川先生が大志を抱いていた頃から占星術の担当する天体、天王星と彗星であり、土星と天王星の軌道にあるケンタウルス一族であり、傷ついたヒーラーの象徴であるカイロンの180度のアスペクトが全てを物語っているように思えます。
さて、カイロンをよく星座で表す方がいますが、星座というのは宇宙的なものですので、ここはハウスと天体のアスペクトを見ていくのが妥当でしょう。うちの旦那氏の世代はカイロンと土星のコンジャンクション世代ですが、反逆児というか、校内暴力が盛んな年代でもありました。
世代での特徴もよく表しているとも思います。
わたしはカイロンが12ハウスにあり、太陽とスクエアです。繊細だとは思いませんが、ある角度から見ると、繊細だと言われます。繊細と言うか、傷ついたことを表明するのが苦手であります。誰でも傷ついたことは一度ならずともあるでしょう。それを声高に主張する人は大嫌いです。大げさなのが嫌いというのかな。被害者意識とも言いますね。
旦那氏は水星と正確なスクエアです。彼は、言葉を発することが苦手であります。3ハウスの土星でありますので。そして、カイロンは4ハウスにあり、家庭というものに一種の苦い意識はありました。温かい家庭に人一倍、憧れているのに、途中で挫折や失望を幾度となく感じたのではないかと思っています。ですが、何度もその問題に対峙することで、晩年である今、彼の無意識領域である【恐れ】を克服しつつ更に、直向きにいるのではないでしょうか。息子は11ハウス。団体行動は苦手で、現実的。蠍座娘は4ハウスで家庭環境に苦労しました。彼女の幼少時代は悲惨でしたから。獅子座娘は父親と3ハウス。勉強が大嫌いですが、ハードアスペクトがないため、言語は優秀です。
天体とハードを形成しているとその傷ついた部分を乗り越えて強くなっていく過程に人は希望を見出すのではないでしょうか。よく言われることは、わたしには元気をもらえると言ってもらえること。
わたしもね・・・一人布団に入り涙を流すこともありました。過去には。でも、今となればそれも生きていく上で乗り越えなければいけない何かだったとも思えます。悲しみや苦しみを知らず、抱えていない人間なんていないのですから。
歳を重ねて、自分の元気さや立ち向かう気概は自分の誇りであります。カイロンは牡羊座世代ですので、太陽の蟹座の土台を築くことはわたしは勇気を持って立ち向かうことがある意味、自分を癒す手段だったのかもしれません。
カイロンは、癒し手であります。人は人によって救われるのですから。