何故死ななければいけなかったのか。

中山美穂さんショックは続いています。何十年ぶりにカラオケを歌いましたが、意外にも難しい。昔の映像を見ていると、高いヒールに踊りながらです。歌よりも美貌が目立ちましたが、そんな事はないのではないかとも思い始めています。

彼女は12Hに太陽、水星、金星が位置し、ASCは魚座です。お顔立ちがきりっとしているのですが、月射手座で9Hですので、本当に自由人で、この月はOOBしており更に、自由さがあるのですが、彼女から明るさや自由さを感じなかったのは、デビュー作の衝撃であったのではないかと思いました。また、12Hというのは【秘匿】の象意のため、言われなければ訂正もしないし、主張もしないので、特に魚座の太陽とASCが強く出ているとも思います。そして、ライツが90度ですので、若年期の葛藤は、相当あったのではないかとも思います。表と裏。自分の美貌にもあまり関心がなく、人が好きで、その気持ちをストレートに表現していたように感じるのですね。

水星/冥王星=太陽は、他人に対する影響の強さでありますが、カリスマ的で、芸能人、アイドルの権化ではないでしょうか。水象と火象の激しさがありますが、思考や計算能力の示す水星だけが風象で月/土星=直接は盛り上がるけれど、急降下で不安定さを兼ね備えており、セルフコントロールに長けた資質だったのでしょう。

わたしは、彼女の全盛期を知っていますが、醸し出す雰囲気は決して強固なものではなく、どちらかと言うと、虚弱体質のようにも見えていました。アセンダント魚座は猛々しさは一切なく、重く水を含んだような柔らかさとどこか儚さが共有する星座ですので、サブルーラーである海王星が強く表れているように感じます。木星の強さはありませんもの。これは天王星/海王星=土星のマレフィック天体の=である事も大きな理由であるのでしょう。しかし、金星/ASC=木星は社会的に認知され人気がが出る事は約束されているのも納得であります。

中山美穂さんは、結婚もしてらしたのに、なぜかお子さんがいるというイメージが湧きません。彼女の5Hのルーラーは月で、この月は9Hに位置します。漸く、成人する息子さんと精神的な結びつきを強固にするつもりだったのかなと同じ射手座の月は感じます。前夫は一度ご自身のお子さんを手放していらっしゃるわけですから、彼女なりにひょっとして、最大限の愛だたのかなとも思えるんですね。わたしも、前夫に息子を託しましたので。気持ちは何となく理解できます。それが最善であれば、世間がどう言おうと、そうするのです。

幼い頃のエピソードを見ても、彼女の【起きてしまったことは仕方がない】という潔さが見えます。言い方は悪いですが、住む所を転々としなければいけないなんて、今の時代なら、悲惨です。また、母の再婚で、養父と10歳から一緒にいるわけですから、精神的にも自立していたでしょうし。考えても見てください。親の離婚って、子どもが幼い程、複雑で自分の居場所というか、早く自立したいという欲求の方が強くなるんですよ。そのために懸命に努力して、前を向く資質は火星の強さかもしれません。

漸く、荼毘にふされ御家族とお別れをしたと昨日の報道で知りましたが、息子さんと漸く会えた事。

この10年の間、どんな思いで過ごしていたかと言うと、涙が溢れてしまいます。わが身を賭けて命を産み落とすというのは、そう簡単な事ではありません。10歳から20歳までの間は子どもから大人に変化していく凄い成長期でありますが、美穂さんはいつも胸の中で思い描いていたのでしょう。離婚は双方の問題で、色々とご事情があったのでしょうが、フランスは共同親権だったと思いますが、敢えて子どもの自由意志で会うまで待っていたのかもしれません。これがどれだけの事かお子さんをお持ちの方は理解しやすいと思います。会いたいのです。ただひたすら会いたい。顔を見て、子どもに直接触れて、子どもの存在を確かめる事がどれだけわたし達母親にとって幸福な事か。

美穂さんが何故亡くなってしまったのか。

それは【孤独】であったからかもしれません。恋愛もしていたでしょう。ですが、我が子と触れ合う幸福を知ってしまったら、その穴は誰も埋められれないのです。もし、結婚しなかったら、もし子どもがいなかったら、孤独は別の形として表れていたのかもしれません。

最近の美穂さんは仕事を精力的にこなして、何か目標があったのかもしれません。また、歳と共に訪れる強い不安感や焦りなどもあったかもしれません。

特別ファンでもありませんでしたが、同世代大活躍されていた彼女の死はわたしの8ハウスの月を刺激して、未だ悲しみがなくなりません。夕方になると、とてつもない不安が襲い、彼女の孤独感を勝手に想像して泪が溢れてしまいます。

わたしにも子どもがいます。その子ども達にできるできないは別にして、伝わる愛情と最大限の理解をしようと美穂さんの死に対峙して心に誓いました。

そして、両親が離婚しようと環境が許せる範囲内であれば子ども達の意志と互いの思い遣りが溢れる世の中になって、親と子が幾つになっても触れ合える世界観が訪れることを願っています。

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