獅子座について

黄道十二宮の5番目に位置する獅子座。火のサインであり、不動宮に属します。火は本来、外に燃え広がるエネルギーですが、獅子座は不動宮であるため、その炎は派手に燃え盛るというよりも「芯の強い燃焼」として表れます。太陽をルーラーに持つ獅子座は、自らの生命力を強烈に感じ取るサインであり、誇りと存在感を象徴しています。


太陽獅子座

太陽は人生の核であり、自我そのもの。太陽が獅子座にある人は、他者の評価に振り回されず、自分の生き様に集中できる力を持っています。「自分らしく生きる」という姿勢を貫くことで人生を築き上げていくタイプです。

獅子座の太陽は、不動宮らしく「変わらない自尊心」を大切にします。新しいことに軽々と飛びつくよりも、すでに自分の中にある誇りや価値観を守り抜こうとするのです。火のサインであるためエネルギッシュですが、牡羊座や射手座のように外に奔放に広がる明るさではなく、圧倒的な存在感として輝きます。

私が知る太陽獅子座の人たちは、人といると確かに明るいのですが、必要以上に群れることは好みません。むしろ、群れから一歩離れて自分の立ち位置を守りたい傾向があります。そして一度臍を曲げると頑なになり、誰も寄せつけなくなる。そのプライドの高さは周囲を圧倒し、時に距離を置きたくなるほどです。

とはいえ、太陽獅子座の人が持つ「自分らしさへの誇り」は、多くの人を勇気づけます。自分を信じ、自分の力で人生を切り開こうとする姿勢は、まさに太陽の象徴といえるでしょう。


月獅子座

月は感情や習慣を表す天体です。月が獅子座にある人は「自分で自分を喜ばせること」がとても重要になります。

鏡の前で自分を褒めたり、気分が沈んだときは一人で行動して自分を盛り上げたりすることで心を安定させます。特に、カラオケのように「自分の表現を存分に楽しめる場」は月獅子座にとって絶好のご機嫌取りの手段です。

正直な性質が強いため、気分が落ちているとすぐに周囲に伝わってしまいます。ごまかしが効かず、感情が顔や態度に表れるのです。そのため、人と接するタイミングを自分で選び、無理をしないことが大切になります。

月獅子座は、一度落ち込むと浮上に時間がかかるのも特徴です。だからこそ、落ち込む前に「孤独を味わいながら自分を大事にする」ことが重要になります。外からの慰めよりも、自分自身で気持ちを立て直す力が必要なのです。


アセンダント獅子座

アセンダントは第一印象や外に表れる仮面を示します。アセンダントが獅子座にある人は、一目でわかる「オーラ」を持っています。

男性であれば堂々とした雰囲気をまとい、女性であれば華やかで目立つ印象を与えます。本人が意図しなくても「場の中心」に立ってしまう。それがアセンダント獅子座の典型的な特徴です。

「自然と注目を集めてしまう」のは、アセンダント獅子座の宿命のようなものです。もちろん本人にとっては負担に感じることもありますが、周囲から見れば「存在感のある人」「華やかな人」として記憶されやすいのです。

ただし、月や他の天体配置によっては、この「中心性」が負担になる場合もあります。月が内向的なサインにあると「注目されるのは苦手なのに、なぜか目立ってしまう」という葛藤が生じることも少なくありません。


獅子座と水瓶座の関係

獅子座は太陽をルーラーに持つサインです。自分の生命力を実感し、自らの誇りを支えに生きていきます。けれども、獅子座が強調されると自然と水瓶座の要素も浮かび上がってきます。

なぜなら、獅子座にとって水瓶座はシャドウの存在だからです。黄道十二宮では獅子座と水瓶座は真正面で向き合う位置にあり、互いに補完しあう関係にあります。

獅子座が「個の誇り」を追求するなら、水瓶座は「全体性」を重んじます。獅子座が「中心で輝く」なら、水瓶座は「群れの一員として繋がる」。この二極性は、意識しなくても自然と表に現れます。獅子座が強ければ強いほど、水瓶座の要素もまた無意識のうちに浮上してくるのです。


獅子座の光と影

私自身、身近に太陽獅子座を多く見てきました。重要な人の多くが獅子座に太陽を持っています。彼らのプライドの高さには圧倒されることが多く、正直なところ理解できない部分もあります。私自身も自尊心は強い方ですが、獅子座のそれは質が違います。

獅子座の子どもを見ていると、幼いころから気位の高さが際立ちます。寂しがりやで甘えん坊な一面もあるのに、バカにされると猛烈に怒り、プライドを傷つけられることを何よりも嫌います。内向的な部分があるのに、なぜか中心に立ってしまう。これが獅子座の難しさであり、同時に強さでもあるのです。

獅子座の人と接するときには、その誇りを傷つけないよう気を配る必要があります。ちょっとした言葉や態度で「見下された」と感じると、一気に距離を置かれてしまうこともあります。それほどまでに、彼らは自分の誇りを大事にしているのです。


まとめ

獅子座は誇りと存在感を象徴するサインです。

  • 太陽獅子座は「自分らしく生きる誇り」を人生の核にする

  • 月獅子座は「自分をご機嫌にする」ことが感情の安定に直結する

  • アセンダント獅子座は「場の中心に立つ華やかさ」を第一印象として漂わせる

そして、獅子座が強いと自然と水瓶座の要素が浮かび上がります。二極性を抱えながら、自分の誇りをどう社会に活かすかがテーマになるのです。

獅子座の存在感は圧倒的。理解しがたい部分もありますが、その強烈な生命力と誇りは周囲に大きな影響を与えます。だからこそ、人は獅子座に惹かれ、時に嫉妬し、また学ばされるのです。

タイトルとURLをコピーしました