「あの時のまま、でも違うわたしたち」~小泉今日子が見つめる中山美穂という存在~

「あの子は、遠くへ行ってしまった」――小泉今日子が泣いた夜

「キョンキョンとミポリン」――そう呼ばれていた時代があった。
光の中で、肩を並べ、時に背中を向け、またふいに目が合う。
同じ時代を走っていたあの頃、私たちは永遠なんて信じてなかったけど、それでもずっとあると思ってたものが、ある日突然ふっと消えることがある。

小泉今日子さんのホロスコープには、太陽が水瓶座、月が蟹座という対照的な光と影が刻まれている。
水瓶座の太陽は、個性を貫き、どんなに近しい相手であっても自由と対等であることを求める。
一方、蟹座の月は、深く情を通わせ、絆や思い出に心を寄せる。
その矛盾するような性質が、彼女の生き様を支え、同時に苦しみをもたらしてもいた。

中山美穂さんが亡くなったという知らせ・・・
それは彼女の中の「蟹座の月」を鋭く抉ったに違いない。

同じ時代に生き、同じように期待を背負い、同じようにアイドルという檻の中で、それぞれの不自由を抱えながらも光を放っていたふたり。
競い合ったことも、すれ違ったこともあっただろう。
だけど、おそらく、他の誰にもわかってもらえない同じ痛みを、遠くからそっと感じ取っていたのではないかと思う。

小泉さんにとって、彼女はライバルではなく、同じ列車の別の車両にいた仲間だった。
会えば笑顔を交わせるけれど、深く語ることはなくても、確かに通じている・・・・そんな距離感だったのかもしれない。実際に小泉さんが結婚していた当時は毎日のように遊んでいたらしいし、元夫である永瀬さんも深い悲しみに包まれていたもんね。

ホロスコープ上で彼女は、火星・土星・キロンが魚座に集まっている。
これは、深い共感力と他者の痛みを自分のことのように感じる心を持つ配置だ。
誰かが苦しんでいたり、孤独だったりすると、自分も胸の奥がざわついてしまう。
とりわけ、長く同じ時代を歩んできた相手であれば、なおさらだ。

報道では語られない私的な感情・・・
きっと小泉さんは、「どうして気づけなかったんだろう」「何かできたのではなかったか」と、蟹座の月らしく、静かに自分を責めていたかもしれない。
だけど、それは愛ゆえに。
心を交わさずとも、ずっと心のどこかにいた存在を失った悲しみは、言葉にならないほど深い。

「ねえ、美穂。あの頃、どうだった?」
きっと彼女は、夜空を見上げて問いかけたはずだ。
その声に応えるかのように、蠍座の海王星が彼女の月と美しく響き合う。
それは、芸術と感情のハーモニー。
たとえ現実では交わらなくても、魂のどこかでは、今もふたりは対話しているのだろう。

「さよならは言わない。だって、わたしの中にあなたはいるから。」

それが、小泉今日子さんなりの、精一杯の愛だったのかもしれない。

彼女の声がもう聞けないと思うと、胸の奥にぽっかりと穴があいたまま、時間だけが過ぎていく。
誰かを失った悲しみは、あとから静かに押し寄せてくる。
だけど、あの頃の笑顔、ふとした仕草、歌声――すべてがわたしの中で生きている。
そしてきっと、美穂も、あの時代のわたしたちを覚えていてくれた。
だから大丈夫。まだ泣けるうちは、生きている証だから。

わたしでさえ、思う。突然死んでしまうって、後悔しかない。だから今を精一杯生きる。そして、会いたい人に会いに行く。これを更に意識していこうと思った。

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