西洋占星術で多くの人がつまづく8つの壁──本当に越えるべきポイントを解説

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インスタライブ決定https://www.instagram.com/otsunespiritual/?hl=ja~おつねさんのアカウントより7/2(水)21時より~

占星術の本を開いた瞬間、専門用語の壁にぶつかって本を閉じたことはありませんか。天体の意味、ハウスの仕組み、アスペクトの複雑さ……知れば知るほど深い世界に足を踏み入れた実感がある一方で、わからなさや孤独、迷いもまた付きまとうのが西洋占星術です。

本記事では、西洋占星術を学ぶ多くの人が一度は感じる「つまづきポイント」を八つに分解し、実際にどこで壁にぶつかるのか、どうやって乗り越えればよいのかを徹底解説します。初心者はもちろん、独学で行き詰まりを感じている方、中級以上にステップアップしたい方も、自分の学びを見つめ直すヒントとしてお役立てください。

西洋占星術は星座や天体、ハウス、アスペクトといった多様な構成要素を持ち、それぞれが複雑に絡み合う象徴体系である。そのため学び始めの段階で「よくわからない」と挫折する人も多い。実際、長年講座や個別指導をしてきた経験からも、多くの人が同じ部分で悩み、立ち止まる。ここでは実際の体験や多くの学習者が直面しやすいつまづきポイントを具体的に分解し、解決へのヒントを示す。

【第一章 用語の壁とシンボルリテラシー】
西洋占星術の入門書を手に取った瞬間、サイン、アスペクト、ディグニティ、オーブなど、カタカナや専門用語の洪水に圧倒される。たとえば火星は牡羊座でディグニティが高い、太陽と土星がスクエア、といった表現を前に、占星術独特の言語に慣れない人は最初のハードルを感じやすい。サインは単なる星座のことだが、ホロスコープ上では必ずしも誕生日の星座イコールサインというわけではない。この自分の太陽星座しか知らない状態から、全天体や12サイン、ハウスに目を向ける意識改革が必要になる。
また、惑星や星座のシンボル記号が読めない、覚えられないという声も多い。例えばみずがめ座やおとめ座、さそり座などは一見して区別が難しい。まずは記号の意味と形状に慣れ、象徴を自分の中でイメージできるようにしていくことが重要である。

【第二章 ハウス体系とその捉え方の難しさ】
12のサインと12のハウスが混同されやすいのも、典型的なつまづきポイント。例えば魚座7ハウスと書いてあれば、星座サインの魚座と、12区分である7ハウス対人パートナーシップが交差している状態であるが、初心者はこの違いを理解しづらい。また、各ハウスの意味自己、財、兄弟、家庭、恋愛、仕事、パートナー、死、海外、社会、友人、潜在意識などが直感的に理解しづらい。どの天体がどのハウスに入るかによって人生のどの領域が強調されるかが決まるため、ホロスコープ全体を鳥瞰する視点が不可欠となる。

【第三章 アスペクトの理解と角度の感覚】
アスペクト天体同士の角度は、ホロスコープ解釈の要である。しかし、度数計算やコンジャンクション、オポジション、トライン、スクエアなど、各アスペクトが持つ意味の違いが直感的に掴みにくい。特に90度イコール葛藤、120度イコール調和といった分類は暗記しやすいが、実際の読解にはどの天体同士で成立しているか、オーブ許容度をどう扱うかなど、細かな判断が求められる。さらに、オーブをどこまで許すか、アスペクトが複数絡み合った場合にどちらを優先するかといった疑問に直面し、混乱するケースが多い。
また、アスペクトの図形Tスクエア、グランドトライン、ヨッドなどをチャート全体から拾い上げるのは意外とハードルが高い。算数や幾何が苦手だった人は、ホロスコープ上の度数や角度の感覚に苦戦しやすい。

【第四章 天体の象徴意味づけの迷路】
西洋占星術では、天体ごとに象徴的な意味が細かく割り振られている。例えば月イコール心、金星イコール愛と美、土星イコール試練や制限などが一般的だが、解説本や流派によってニュアンスが異なることも多い。どこまで抽象的に読み取るか、どこまで具体的に現象を読むかで迷子になりやすい。また、現実的な生活場面と星の象徴がうまく結びつかず、月が6ハウスイコール仕事のストレスが感情に出やすい、といった抽象度の高い解釈ができず表面的になってしまう。象徴語を覚えようとするほど呪文のように感じてしまい、意味が腑に落ちなくなる。

【第五章 出生時間とレクティファイの壁】
ホロスコープを作成するうえで、正確な出生時間の有無は極めて重要である。しかし、戸籍に記載された出生時間が数分単位で曖昧なケースが多く、アセンダントやMCの度数が大きくズレることも。そのため、ハウス位置や感受点の読みが大きく異なり、何が正解なのかと途方に暮れる人もいる。後からレクティファイ出生時刻修正を学ぼうとすると、実際の出来事や人生の転機と照らし合わせて星を微調整する高度な判断力が必要となるため、中級者の大きな壁となる。

【第六章 プログレス・リターン・ハーフサムなどの応用技法】
ネイタルチャート出生図だけでなく、セカンダリーディレクション進行法やソーラーリターン回帰図、ハーフサム中点、ハーモニクス調波図といった応用技法に進もうとすると、一気に情報量が増える。たとえばプログレスの月がどこを通過しているか、リターンチャートで何を重視するか、ハーフサムで何を見るべきかなど、判断基準が曖昧になりがちである。また、どのタイミングで応用技法を導入するべきかの見極めがつかず、初学者ほど色々やりすぎてわからなくなるパターンにはまりやすい。応用技法は一つずつ整理しながら段階的に学んでいくのが理想だが、実際には知識の重層化によるパンクを起こしやすい。

【第七章 現実とのすり合わせ・的中体験の壁】
理論をいくら覚えても、現実の出来事とホロスコープの象徴が一致しない違和感を覚える時期が必ずある。たとえば恋人ができる星回りなのに何も起こらない、リターンチャートで運気が上がるはずが体感ゼロ、といった的中体験の不足で自己不信に陥ることもある。これは、チャートを読む側の主観・先入観が大きく作用する領域であり、星を現実に照合する感度や星とどう付き合うかという心のスタンスが重要になる。実体験を通じて星の働きを肌感覚で掴むプロセスは、誰もが一度は通る道である。

【第八章 学習の孤独・情報過多・流派分裂の罠】
西洋占星術は自己学習型の文化が強く、独学で進める人が多い。情報はネット上に溢れているが、その分何を信じてよいか、どの流派を採用すべきか、といった迷いも生まれやすい。また、講座やテキストの質にもバラつきがあり、間違った知識や浅い解釈に引っ張られて遠回りすることも少なくない。さらに星座占い程度の知識で満足してしまい、ホロスコープ全体の統合的なリーディングまで辿り着けないケースも多い。
他方、学びが進むほど答えは一つではないという真実に気づき、象徴解釈の幅広さ、奥深さに驚かされることも。孤独感や学びの迷路を突破するには、実践と検証、そして生身の人間の人生ストーリーとホロスコープを重ねる経験の蓄積が不可欠である。

まとめ
西洋占星術の学びは、知識の吸収と同時に現実との照合・実践を重ねることで深化していく。つまづきやすいポイントで立ち止まった時こそ、自分がなぜ星に惹かれたのか、どの段階を乗り越えたいのかを改めて見つめ直す好機である。一度にすべてを理解しようとせず、一つ一つの象徴や技法を自分の言葉で解釈する習慣を持ち、現実と星の物語を往復しながら学びを積み上げていくことが、最終的な読解力の土台となる。

 

 

 

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