進行図が告げる、言葉と魅力と拡大のタイミング──木星が照らす、12年に一度の「自己表現の回路」

はじめに:時は熟すか、満ちるか

12年に一度の天のタイミング。トランジット木星がネイタルの太陽にコンジャンクションする今、進行チャート上では、P月がP海王星とピッタリと重なり、第6ハウスを通過中。さらに、☿と♀のハーフサムにT木星が直接触れている。つまり、自分の「伝える力」と「魅せる力」が、幸運と拡大の回路に直結するタイミングが来たということだ。

今回の記事では、この時期のアスペクトを総合的に読み解き、「どんな現実が動き出すのか」「どこに可能性が集中するのか」「どのような心持ちで臨むべきか」について、占星術的視点から丁寧に描いていく。


第一章:P月とP海王星の合──見えない仕事と心の声

進行図において、P月がP海王星と合になるタイミングは、決して派手ではない。むしろ、内的な感受性が高まり、非言語的な領域に導かれる時期だ。特にそれが第6ハウスで起こるとき、以下のような傾向が現れる。また、健康問題もPチャート6ハウスのため、懸念材料である。

  • 精神的・霊的領域に対する関心が高まる

  • 日常業務に直感や創造的な感性を求めるようになる

  • 「やらなければいけないこと」の背後にある本質的な意味を問いたくなる

  • 見えない「癒し」や「奉仕」のエネルギーに導かれる

この配置は、「仕える」「癒す」「整える」といった6ハウスのテーマを、魂の深層から立ち上がるビジョンや直感と結びつける。

もしもこの時期、あなたが「なんだか疲れやすい」「現実感がない」「でも心の奥が騒いでいる」と感じているなら、それはP月×P海王星の力が働いている証拠だ。


第二章:P月スクエアP水星──言葉と感情の葛藤

今回の進行図におけるもう一つの重要なアスペクトが、P月とP水星のスクエア。P月が第6ハウス、P水星が第4ハウスという構造から考えても、これは以下のような葛藤を示唆している。

  • 感情(P月)が直感的に反応するのに対し、思考(P水星)は家庭や内面の安全を優先しようとする

  • 仕事やルーティンにおける「気持ち」と「やるべきこと」の間に摩擦が起こる

  • 感情を伝えることに慎重になりすぎる、あるいは言いすぎてしまう

この配置は、自己表現における葛藤と成長のチャンスでもある。今まさに、自分の気持ちを「どのように言葉にするか」「どう伝えれば誤解なく伝わるか」が試されている。


第三章:☿/♀ハーフサムにT木星が直接接触──声と言葉に祝福が降る

占星術の中でもややマニアックな技法、ハーフサム。これは、二つの天体の中間点に他の天体が接触したとき、象徴的な意味が開花するという考え方だ。

今回は、☿と♀のハーフサム(言葉と魅力)に、T木星(現在の木星)が直接している。

これはまさに、以下のような象徴を持つ。

  • 言葉のセンスが評価される

  • 魅力的な発信が広がる

  • SNSやセミナー、プレゼンなど、人前で話す場に恵まれる

  • 愛される言葉、惹きつける文章が自然と生まれる

  • 自分を表現することで「広がり」が生まれる

つまりこれは、話すこと、書くこと、伝えることを「人生のギフト」として扱えという宇宙からのメッセージである。


第四章:12年に一度の太陽と木星の合──自分を祝福する瞬間

そして、もう一つ注目すべきは、T木星がネイタル太陽と12年ぶりにコンジャンクションするという出来事だ。

この天体イベントは、占星術的には以下のような意味を持つ。

  • 人生のテーマに大きな追い風が吹く

  • 自己肯定感が高まり、自信が戻る

  • 自分の存在価値が認められる出来事が起きる

  • 社会的・精神的に「広がるべき場所」へ導かれる

これは、自分の根幹的な生命力、つまり「自分という存在そのもの」に対して、宇宙が「今こそ拡大しよう」と促しているタイミングだ。

この時期に受ける仕事、出会う人、得るチャンス──それらはすべて、あなたの太陽の力を世に届けるためのパーツなのである。


終わりに:言葉に魔法を。存在に光を。

Pチャート上での月と海王星の合は、内なる声に耳を傾ける時間を。
P月とP水星のスクエアは、表現を磨き直すチャンスを。
☿/♀のハーフサムにT木星が接触することで、言葉と魅力が拡大され、
ネイタル太陽に木星が重なることで、「あなた自身」が光を浴びる。

このタイミングは、自分を信じ、自分の声を世界に響かせる準備が整ったというサインである。さあ、言葉に魔法を込めよう。あなたの存在に、木星の光が注がれている。

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