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高市早苗氏 ― 根っからの政治家の星を背負って
高市早苗氏のネイタルチャートを見ると、まず強調されるのが ♄/MC=♃ というハーフサムの配置である。
土星とMCの中点に木星が接触するこの組み合わせは、社会的立場や職業上の責任(土星)を、拡大と発展(木星)が後押しする象徴であり、典型的に「政治家」「官僚」「制度設計者」といった職業分野で光を放つ。
松下政経塾で政治を学んだ経歴や、立法活動において地に足の着いた実績を積んできたことは、この配置の象徴そのものである。自己研鑽を惜しまず、組織や国家に貢献することを当然のように選び取る宿命が、彼女の星には刻まれている。
また ♀/♃=♄ という配置も見逃せない。これは金星と木星の調和的な軸に土星が接触している状態であり、個人的な愛情や縁が、社会的責任や制約と切り離せないことを示す。結婚や改姓を通じて、政治活動における名前の使い分けに苦労を重ねてきた高市氏の姿に、この星の象徴が如実に現れている。愛情を「自分だけの楽しみ」としては消費できず、必ず社会や公的使命と絡めざるを得ない宿命。これは個人の自由を犠牲にしつつも、公人としての重責を担う姿に直結している。
家庭環境からの影響も顕著だ。母親が警察に勤めていたという事実は、「規律・秩序」を象徴する土星そのものの空気を、幼少期から吸い込んできたことを示している。教育熱心な家庭に育ち、土星と木星が結びついたチャートを持つ高市氏は、自然に「公のために働く」という意識を育ててきたと読める。
さらに彼女は、政治家として「旅客法改正」に関わるなど、生活に密着した制度改正にも積極的である。これは金星や木星的な「利便性・生活向上」を、土星的な「法制度」と調和させる象徴的な働きであり、女性的視点を織り込みながら国民生活を底支えする政治家像を形作ってきた。表には出ないが、交通やインフラ、安全に関する制度整備など、日常に直結する法改正を担ってきたことは大きな功績である。
そして何よりも注目すべきは、彼女が「女性初の総裁候補」であるという歴史的意味合いだ。日本の歴代総理大臣の中で、太陽が魚座にある人物は9名と群を抜いて多い。魚座は集合無意識や大衆感覚を象徴し、国民の心情に寄り添う力を持つ。高市氏自身は蟹座的な庶民感覚と家庭性を基盤に持ち、土星と木星の調和をチャートに刻むことで、制度改革と国民生活の橋渡し役となりうる存在だ。
「女性初」という象徴性に加え、星が示す実務家気質は、次期総裁候補として大いに期待を抱かせるものである。
小泉進次郎氏 ― 時代の空気に乗るが、決め手に欠ける星回り
対する小泉進次郎氏。父である小泉純一郎元首相が推進した「郵政民営化」は、政治改革の象徴として記憶に残る。しかし、進次郎氏のチャートには、父ほどの圧倒的な求心力を裏付ける要素は見当たらない。
進次郎氏のこれまでの政治活動は「農林水産省の改革」や「環境大臣としての発言」など、注目を集めるテーマに取り組んできたものの、どこか中途半端さや抽象性が指摘されてきた。チャートを見ても、決定的な成功軸や飛躍の象徴が鮮明ではなく、「運気が伸びるタイミング」をつかみきれていない印象が強い。
むしろ、彼の星回りは「国民的人気」や「若さによる新鮮さ」を背に一時的に持ち上げられる性質を持っている。しかしそれは持続性に乏しく、長期的に国家を背負うリーダー像としての強さには欠けている。
実際、今の運気を読み解いてみても「これといった大きな追い風がある」とは言い難い。プログレッションやリターンチャートにおいても、政権奪取や大きな飛躍を象徴する明確なシグナルは見出せない。むしろ「一進一退」「五分五分」という状況にとどまっている。
小泉氏に総裁になって欲しくない、と感じる国民の声が一定数あるのは、星の示す性質とも重なっている。改革者のように見えても、実際には大きな構造改革をやり遂げる強さより、「時代の空気に乗る軽やかさ」を持つにとどまる。これは政治の世界においては致命的な弱点となりかねない。
両者を比較して
高市早苗氏のチャートは「根っからの政治家」「責任と発展を同時に背負う」象徴に満ちている。一方、小泉進次郎氏は「国民的スター性」はあっても、「総裁・総理の器」としての安定感や持続力を示す要素が薄い。
今後の運気を比較しても、高市氏には制度改革や庶民感覚を社会制度に反映する力が宿っており、総裁候補として星の後押しがある。対して小泉氏は「五分五分」であり、勝負をかけるには決め手に欠ける。
歴史を振り返れば、魚座太陽の総理が多く輩出されてきたように、国民が「寄り添い型のリーダー」を求める傾向は強い。蟹座的感性を持つ高市氏は、その流れに自然に調和する存在だといえる。
秋分図が示す政権の地殻変動
さて、ここでマンデン占星術を登場させよう。2025年の秋分図を東京で切り取ると、なんとMCに♅天王星が鎮座している。MCとは国家権力そのもの、つまり与党や政権の象徴である。そこに天王星。これはもう「ひっくり返す星」だ。安定も秩序も関係ない。突如として変革を迫る、あの電撃的な力が政権の屋根の上に落ちてきているのである。
こんなときに総裁選が行われる――偶然ではない。いや、必然だろう。国民の目には見えなくとも、星はきっちり「変化の衝撃」を刻んでいるのだ。
さらに、IC(国民感情や国家の根っこを示す点)にはジュノーが重なる。ジュノーは結婚や契約を象徴する星。つまり「新しいパートナーシップを国民が望んでいる」配置である。ここから見えてくるのは、与党が単独ではもはや民意をつなぎ止められず、どこかと手を結ばざるを得ない未来像だ。
そう、ここで参政党の名前が浮かんでくる。国民の一部から「既存政治への不信感の受け皿」として熱を集めている彼ら。秋分図は、「参政党との連携は現実味を帯びる」と囁いている。だが注意したいのは、天王星の性質は持続性がないことだ。短期的な電撃婚はあっても、長期安定した連立政権になるとは限らない。むしろ国民感情の“実験的な試み”として一度は結ばれるが、すぐに軋みが生じる可能性が高い。
つまり、今年の秋分図はこう告げているのだ。
「与党よ、古い殻を破らねばならない。新しい顔、新しい連携。それができなければ、足元から崩れるぞ」と。