ほんの少し前に御元気で完成披露会に出ていらしたのに、訃報です。
西田敏行さんは、演技者であります。西遊記の猪八戒、池中玄太、おんな太閤記の秀吉、釣りバカ日誌の濱ちゃん、ドクターXの蛭間医院長。
これ以外にもたくさん名作に出演しています。池中玄太は大好きでした。父と弟とよく視聴していて杉田かおるさんが長女でしたが【とりの詩】を幼い頃歌っていました。月に一度、父の弟である叔父さんの店にご飯を食べに行ってましたが、おなか一杯で上機嫌だったのは良い思い出であります。
西田さんは、太陽が蠍座で月が蟹座であります。この月は情緒豊かなOOBしている月で、共鳴を促すわけです。そして、優しい語り口の声。暖かく包み込むような風貌。とても水象が強い方であります。出生時間は不明ですが、特徴のある亡くなり方ですので、レクティファイをしましたところ、やはり表示らしいものが出ていました。
P太陽は山羊座28度59分で間もなく、12Hに位置しP金星はAscと合であり、P・MCはN金星と正確なスクエアであります。金星や木星は【吉】でありますが、ある一定の年齢になると、この表示でもなくなる場合は考えられます。晩年、病やアクシデントに見舞われたわけです。一説によると、車椅子だったようです。人知れず、身体は無理をなさっていたなら仕事はしなければいけないが、辛かったんだろうと推測するのも妥当であります。原因となった死因は虚血性ですので、本当に一瞬の出来事だったのでしょう。
占星術で死を取り扱うのはタブーとされています。ですが、わたしは今までは勿論、今後も取り扱います。何故から【生きる】ことと【死ぬ】ことはセットです。いつか必ず迎える死を必要以上に恐れる必要はありません。正直、生に対して貪欲なのは、今を生きていないのではないでしょうか。毎日、やりきれば後悔は少なく済みます。明日死んでもいいと思うのは難しいですが、できるだけ後悔しない生き方を選択すべきです。
今、起きている目の前の現象は、自分が創り上げていることです。後悔がないのは、自分らしく生きているかいないかです。勿論、色々な顔があるでしょう。主婦、仕事、様々なコミュティがあって当然ですので。でも人生の主役は自分自身であります。
それを踏まえると、西田敏行さんは、充実した生涯だったかもしれません。仕事の予定が当日もあったわけですから、俳優として生涯を終えられたわけです。
勿論、生きるということだけにフォーカスするのも自分の人生ですから、どんな事柄でも自分中心であればいいのです。
昭和を代表する名優の死はショックですけれど、時代は激変を迎える過渡期であります。まだわたし達はあの世に呼ばれていない筈なので、この機会に自分にフォーカスしましょうね。