現実と記憶の狭間で生きるわたしたち

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超現実思考のわたし

どちらかと言えば、わたしは超現実思考です。占星術師というと、浮世離れした暮らしを想像される方もいらっしゃいますが、実際のわたしは、身体を動かし、よく考え、早寝早起きを守る、地に足のついた生活を送っています。

食べものや水にも、ある程度のこだわりがあります。できるだけ、家族の健康を考えて、ベストな状態で、何事にも臨みたいと思っているからです。眠りと食事と運動という、当たり前のことを整えておくと、頭も心も安定し、星を読む力にも、はっきりと表れます。占いの仕事は、目に見えないものを扱う仕事だからこそ、目に見える暮らしを、きちんと整えておくことが、土台になると考えています。

家庭と仕事を両立するということ

わたしは、結婚して、出産しても、常に社会と繋がって生きてきました。仕事をするのは当然のことで、家庭と仕事を両立してきた、最初の世代に近いと感じています。

両立は、決して楽なものではありませんでした。常に頭は混乱していて、あれもこれもと、時間に追われる日々でした。それでも、その両立は、わたしにとって必要なものだと諦めて、淡々とこなしてきました。諦めるというと、後ろ向きに聞こえるかもしれませんが、できないことを嘆くよりも、今日できることを一つずつ片づける、という覚悟に近いものです。

同世代の方々は、とっくに子育てを終えて、自分の時間を有効に使っています。それに対して、今のわたしは、全く不満ではありません。むしろ、家族と仕事の両方を抱えているからこそ、見える景色があると感じています。

羨ましいと思っていた頃

とはいえ、50代になるまでは、常に不満を抱えていましたし、誰かを羨ましいと思う感情もありました。あの人は自由に時間が使えて羨ましい、あの人は余裕があって羨ましい。そんな気持ちは、誰にでも、一度は生まれるものです。

その不満や羨望を、わたしは、無理に消そうとはしませんでした。ただ、日々の暮らしを淡々と続けていくうちに、少しずつ、気持ちが変わっていきました。変わった理由の大きなひとつが、占星術という学問を身につけたことです。

占星術が連れてきてくれたもの

占星術を学び、仕事にしていく中で、お付き合いする人たちが、変わっていきました。学ぶことに真剣な人、自分と向き合うことを恐れない人、人の話をじっくり聴ける人。そうした人たちと出会うことで、視野が大きく拡がりました。

同時に、古い友達にも、とても感謝しています。ママ友、学生時代の友達、幼馴染と、細くではありますが、しっかりと繋がっています。新しい世界で出会った人たちも、古くからの友人も、どちらも、わたしを支えてくれる大切な存在です。今は、何の不満も、不安もありません。

若い頃の仕事

仕事も、若かりし頃は、とてもハードでした。できないことだらけで、悔しい思いも、数え切れないほどしました。ですが、そのときの経験が、今、肥やしになっています。

あの頃の苦労がなければ、お客様の悩みに、ここまで深く寄り添うことは、できなかったでしょう。無駄に思えた経験が、後になって、思いがけない形で、仕事に活きてくる。それを、何度も実感してきました。

占いという業界の両極

占いという業界は、ある意味、情報に強い部分と、弱い部分の、両極端を抱えています。星の知識や、技法、情報には、とても詳しい。ですが、その同じ世界の中に、現実の辛さに縋り、依存してしまう部分も、否めません。

占いは、辛い現実から、少し距離を取らせてくれる、優しい世界です。だからこそ、現実が辛い人ほど、その世界に、深く入り込みやすいのです。それ自体は、悪いことではありません。ですが、現実から離れたまま戻ってこられなくなると、占いが、現実を生きる力ではなく、現実から逃げる場所になってしまいます。

前世や魂と、現実の境目

前世や、魂や、心のことを、たくさん経験していくと、ある年齢を境に、全てが繋がる瞬間があります。そういう経験をしなければ、その世界観は、生涯、味わえません。

ここで大切なのは、その世界観を、現実と混同しないことです。前世や魂の記憶は、わたしたちに、深い納得を与えてくれます。ですが、毎日の食事を作り、仕事をし、家族と過ごすのは、あくまで現実の暮らしです。現実と記憶の境目を、はっきりと意識しておくことが、占いの世界に飲み込まれずに、生きていくための要になります。

だからこそ、自分を知ることが大切です。自分が何を望み、何を欲しているのか。それを知ることは、現実と記憶の境目を、明確にすることでもあります。

占星術コンサルを選ぶとき

占星術コンサルという肩書きを、時々見かけます。その方の仕事の内容が、過去にどんなものだったかも、選ぶときの参考にすると良いと思います。営業の経験はあるのか、誰かを教育したことはあるのか。そうした経歴は、コンサルの質に、そのまま影響するからです。

占星術の知識が豊富でも、人に何かを伝えた経験がなければ、相手に伝わる言葉は、なかなか出てきません。営業の経験があれば、お客様が何を求めているのかを、読み取る力が身についています。人を教育した経験があれば、相手の理解に合わせて、伝え方を調整する力があります。

職業と経歴の関係

職業には、その仕事に就く人の背景と、経験が、色濃く表れます。助産師は、法律上、女性だけが就ける職業で、命の誕生に立ち会う仕事です。女性の体験と、深く結びついた仕事の性質が、職業の形に表れています。

保育士や看護師のように、男性の割合が少ない職業もあります。職業には、長い歴史の中で、その仕事に向いているとされてきた人の姿が、反映されているのです。もちろん、男性の保育士や看護師が増えてきていることは、喜ばしい変化です。ですが、どんな経歴で生きてきたかということが、その人の仕事に影響するという事実は、変わりません。

占星術のコンサルも、同じです。どんな経歴で、どんな経験を積んできた方なのかを知ることは、その方の仕事の質を、見極める手がかりになります。

心の安定と仕事

精神的に強いか、弱いかということも、仕事に影響します。気分で仕事をするようになってしまうと、鑑定の質が安定しません。

誰にでも、心が弱る時はあります。それ自体は、責めることではありません。見るべきなのは、その状態が、鑑定の質や、納期、お客様への対応に、影響していないかどうかです。心が弱っていることを、頻繁に発信していて、仕事の状況が不安定に見える場合は、注意深く見たほうが良いでしょう。

実体験の積み重ね

まっとうな仕事の経験があり、会社員の経験もあったほうが、良いと思います。組織の中で、人と協力し、責任を果たし、時には理不尽にも耐えた経験は、お客様の悩みを理解する、大きな力になります。

また、誰かを好きになり、愛したことがあること。身近に、子どもという存在があること。一般的には、離婚はマイナスに語られがちですが、人間関係の破綻と再生を、実体験として知っていることは、相談者の痛みに寄り添ううえで、大きな力になります。

ただし、これらは、すべてを満たしていなければならない、という条件ではありません。経験がないから信頼できないという意味でもありません。参考にしてほしい、ひとつの目安です。

回避的になりやすい仕事だからこそ

占いをするという仕事には、どこか、回避的な部分があります。現実の人間関係や、生活の重さから、少し距離を取って、星の世界に身を置く。そうすることで、安心を得ている人もいます。

だからこそ、実体験を、どれだけ積み上げてきたかが、大切な判断材料になります。現実を生き、傷つき、立ち直った経験がある人の言葉は、重みが違います。星の知識は、学べば身につきます。ですが、人生の実体験は、学んでも身につきません。生きた時間の分だけ、積み上がっていくものです。

現実と記憶の狭間で

わたしたちは、現実と記憶の狭間で、生きています。目の前の暮らしという現実と、心の奥に眠る、前世や魂の記憶。どちらも、大切な、自分の一部です。

その両方を、混同せず、見失わず、行き来できること。それが、占いの世界で、長く、健やかに生きていく秘訣だと、わたしは考えています。自分を知り、現実と記憶の境目を明確にして、実体験を積み重ねていく。その歩みの先に、全てが繋がる瞬間が、きっと訪れます。

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