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自分探しという名の永劫の彷徨
世の中には、いつまでも「自分探しの旅」を好む人種が一定数存在します。しかし、厳しい現実をあえて申し上げるならば、そのような感情の旅路に出たところで、その人は生涯にわたって自身の在り方に迷い、彷徨い続けることになるでしょう。なぜなら、探すべき「自分」などというあやふやなものは、空想の霧の中にしか存在しないからです。
人間が生きていく上で、私たちを大きく悩ませる要素は、大抵の場合以下の3つに集約されます。
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パートナーシップ(男女の愛憎)
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人間関係(他者との距離感)
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金銭問題(物質的な現実)
これらは生きている限り、どの世代であっても避けては通れない普遍的なテーマです。そして、ここに年齢を重ねるという肉体的な変化が加わると、嫌応なしに「健康問題」が人生の前面へと浮上してきます。さらに、多くの大人の心を水面下で深く憂鬱にさせるのが、家庭問題であり、とりわけ「親の問題」という重荷です。
こればかりは人それぞれであり、一律の正解などありません。なぜなら、どれほど時間をかけてカウンセリングを受けようと、どれほどノートに感情を吐き出そうと、そこに明確な答えなど出るはずがないからです。親にだって一人の不完全な人間としての個性があって当然ですし、子供がその親の偏った性質から多大な影響を受け、それが成人してからもずっと尾を引くケースが存在するのも、動かしがたい事実です。
心理系が助長する「他責の思考」という病
時として、すでに社会的に自立しているはずの良い年齢をした大人が、自身のうまくいかない現状の理由として「親の問題」を表面化させ、そこにすがりつく光景を目にします。私は、これこそが占星術を安易な心理学と結びつける人々が陥る最たる罠であり、単なる「他責の思考」に過ぎないと断言します。
「親がこうだったから、今の私は愛がわからない」
「幼少期に傷つけられたから、私はお金を受け取れない」
そうやって一生出ない答えをうだうだと言い訳にしている暇があるのなら、まず最初に行うべきは、親という存在からの精神的な「分離」です。
父親がどれほど暴力的であったとしても、母親がどれほど多情で家庭を顧みない人であったとしても、それは「その親の星の引き寄せであり、その親の人生」です。誰が何と言おうと、今ここにあるのは「自分自身の人生」なのだと意識を顕在化させたとき、初めて人間は親と適切な境界線を保ち、無駄な恨みから解放されます。過去を言い訳にすることをやめ、自分の足で立つと決めた瞬間にしか、人生の歯車は回り出さないのです。私が安易な心理占星術や、感情に寄り添うだけのモダン占星術を嫌う理由は、まさにここにあります。星を自分の都合の良いフィルターに通して「あなたは悪くない」と慰める手法は、クライアントから現実と闘う強さを奪い、他責の迷宮に閉じ込める行為に他なりません。
鑑定の現場における「女の共感」と「男の心理」
占星術を技術として提供し、対価をいただくプロの現場において、私たちが対面するクライアントの圧倒的大多数は同性、すなわち女性です。私の鑑定実績を振り返っても、男性の割合は全体の30%ほどに過ぎません。残りの7割はすべて女性です。
同じ女性であるからこそ、彼女たちが抱える日々の家事の疲弊、育児の葛藤、そして社会での生きづらさといった感情には、大いに共感することができます。しかし、こと「異性問題」や「パートナーシップ」の具体的な占断の場面において、女性の気持ちに同化して一緒に男の悪口を言ったところで、問題は一ミリも解決しません。
そもそも、女が女をどれほど研究し、臨床データを集めたところで、男という生き物の根本的な本音や行動原理は、同じ肉体を持たない以上、本質的には理解できないのです。女性同士がいくら集まって「なぜ彼はあんな態度を取るのか」と心理を分析したところで、それはすべて女側の主観というフィルターを通した空想に過ぎず、実際の占断の精度には何の影響も与えません。
ここで、一つの興味深い疑問が浮かび上がります。なぜ、占星術界隈において、男性の占い師があれほどの人気を博し、一定の地位を確立するのかという問題です。
技術の優劣や知識の量だけで言えば、真面目にコツコツと研鑽を積んでいる女性占星術師の方が遥かに勝っているケースは五万とあります。それにもかかわらず、男性占い師が重宝されるその本質的な意味は、彼らが「パートナーシップにおける男側のリアルな思考」や「息子という異性の子どもの本能」を、自身の肉体性と経験からダイレクトに出力できるからに他なりません。女が逆立ちしても届かない「男の視点」をそのまま提示できるからこそ、そこに需要が生まれるのです。
事実のみを読み解くプロの矜持
ですから、女性である私たちが鑑定の現場でやるべきことは、あやふやな男の心理を推測して言葉を飾ることではありません。そんな不確実なものに頼るのではなく、ホロスコープというツールを使いな天体の配置(をそのまま直視し、事実のみを冷静に伝えることです。
クライアントの星の配置が、今、どのような客観的状況を示しているのか。パートナーを示すハウスのルーラーがどこへ向かい、どのようなアスペクトを形成しているのか。そこに、占い師自身の「女としての主観」や「私怨のフィルター」を介入させては絶対にいけません。男の気持ちはわからなくても、星の運行という宇宙のルールは万人に平等であり、嘘をつかないからです。
最近、若い男性のデーターを集めています。20代から30代の男性データーはとても貴重です。彼らが母親の話をするときに、彼らの女性観がはっきりと出ます。勿論、同世代の男性のデーターは五万とあります。それを比較しても時代の流れははっきりと出ています。わたしは、この女性の男性観と男性の女性観をしっかりと占断して、一定のルールを作りました。結婚するのか?しないとか?これも、我が国で、出生率に関わってきますし、子どもが少なくなっていくのは衰退する大きな要因だからです。人を好きになり、恋に落ちて、結婚という契約を交わして、子どもを産む。この当たり前の構図は徐々に崩れています。そうすると、ミクロな問題では済まなくなるわけです。地球という天体の発展が蝕む原因となるのです。また、結婚制度も色々と問題はありますが、夫婦別姓には大反対であります。日本という国は、戸籍があります。結婚してどちらかの姓を決めなければ、日本というアイディンティティが崩壊するからです。神道を慈しんできた国ですから、別姓にすると、混乱が生じます。通称名で充分、社会的には認められます。実際、住民票やマイナンバーなど通称名を記載できるわけです。手続きは必要ですが、法律は緩和されているという事実はあります。ですから、深刻な出生率の低下を社会で考えていかなければいけないのです。それには、人を愛して、愛されることが重要であります。それを充分に満たしていないから、現状がこのありさまです。わたしの娘たちは、結婚をする意志があります。残念ながら息子にはあまりチャンスはありません。しかし、我が娘たちは、母のわたしが、父親を愛して子どもを慈しんでいることを毎日のように見ています。勿論、同時に苦悩も知っていますが人間ですもの。子どもだから、嫌なものを見せないなど、臭いものに蓋をしているに過ぎません。どうして、両親はこうなるかということを幼い内から知っているのと知らないのは、その子どもの人生観にも影響します。トラウマレベルのものは絶対にダメですが、ある程度、説明ができる関係性が大切であるということです。
長くなりましたが、心理の迷宮に迷い込み、自分探しという終わりのない旅で時間を浪費するのはもうやめにしましょう。親の呪縛も、男への不満も、すべてはあなたのホロスコープが示す「経験」の一部に過ぎません。大難を小難に、小難を無難にするためのツールとして占星術を正しく扱い、自身の人生の主導権を自分の手に取り戻すこと。地に足をつけた現実の生活の中にしか、女の本当の救いと満足はないのです。


