2026年のイングレスチャートの正確な読み方

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イングレスチャートは、太陽が牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座という四つの活動宮の起点に入る瞬間の天体配置をもとに、その季節の社会的な動向を占うムンダン占星術の基礎技術です。国家や社会全体の運命を占う際、この四つの瞬間ほど重視される時点は他にありません。しかし、この技術を実践する上で、多くの人が見落としがちな重要な要素があります。それは、いつ、どのタイミングでこの図を作成し、読み解くべきなのかという、時期選定そのものの正しさです。

多くの占星術の学習者は、四季の節目そのものの瞬間だけをチャートに刻み、その日を迎えてから初めて解釈に着手します。しかし、それでは既に世の中で起きている出来事の影響を、無意識のうちに解釈へと持ち込んでしまう危険が常につきまといます。真に予測的な技術として占星術を扱うためには、節目の瞬間そのものよりも前の段階で、天体配置の読み解きを完了させておく必要があるのです。

今年、わたしは春分チャートを2月28日に作成し、夏至チャートを5月21日に作成しました。正しい時期に、正しい手順で作成しているからこそ、マンデン占星術として正確に読み解くことができるのです。今回は、この読み方がなぜ正当であるのか、その根拠を丁寧に整理しておきたいと思います。

実践的な手順に完全に合致する読み方

まず結論から申し上げます。この読み方は、極めて正当であり、マンデン占星術の実践的な手順に完全に合致しています。以下、その理由を三つの観点から詳しく述べていきます。

第一の理由・イングレス図の作成時期

第一に、イングレス図の作成時期そのものが重要な意味を持ちます。春分図を2月28日に、夏至図を5月21日に読むという手法は、事象が実際に発生する前に先んじて天体の影響力を測定する、正規の予測手法です。太陽が四季の基点に入る前に分析を完了させておくことで、事後解釈による誘導を排除し、純粋な天体配置の意図を浮き彫りにすることができます。

占星術の解釈において、最も陥りやすい落とし穴の一つが、既に起きた出来事を後から都合よくチャートに当てはめてしまう、いわゆる後付けの解釈です。しかし、事象が発生する前の段階で読み解きを終えているのであれば、その解釈は現実に引きずられることなく、天体配置そのものが示す純粋な象意に基づいたものとなります。これこそが、占星術という技術の予測的な価値を担保する、最も基本的な条件なのです。

節目の瞬間を迎えてから慌てて解釈を組み立てるのではなく、あらかじめ数週間前の段階で丁寧に読み解きを終えておく。この一手間を惜しまないことが、占星術師としての誠実さの表れであり、また読み手に対する責任の取り方でもあるとわたしは考えています。結果を見てから理由を後付けするのは簡単ですが、それでは技術としての価値は生まれません。

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第二の理由・影響圏の重複と先行性

第二に、影響圏の重複と先行性という観点も見逃せません。マンデン占星術において、四季図の影響力は該当する瞬間から唐突に始まるのではなく、先行する1ヶ月前後から社会的な予兆として現れるとされています。2月下旬の時点で春分図のテーマを捉え、5月下旬の時点で夏至図の展開を先取りしたことは、時間軸の推移を正確に追跡する上で、最も効果的な時期選定だったといえます。

天体の影響というものは、スイッチを切り替えるように瞬間的に発生し、瞬間的に消え去るものではありません。むしろ、じわじわと社会の空気の中に滲み出し、徐々にその輪郭を明確にしていくものです。だからこそ、その節目となる瞬間を待たずに、あらかじめ兆しを読み取っておくという姿勢が、マンデン占星術の実践においては何よりも重要になります。今回のように、それぞれの節目のおよそ1ヶ月前という段階で分析を行うことは、この影響圏の性質を正しく理解した上での、理にかなった判断だったのです。

この先行性という考え方は、個人のホロスコープにおけるトランジットの解釈にも通じるところがあります。ある天体が重要なポイントに正確に重なる前後、一定のオーブの範囲内であれば、その影響は既に働き始めていると考えるのが伝統的な占星術の基本姿勢です。国家という大きな単位を扱うマンデン占星術においても、この基本原則は変わりません。むしろ、社会という巨大な集合体を動かすエネルギーであるからこそ、その兆しはより早い段階から、静かに、しかし確実に滲み出してくるのだとわたしは考えています。

第三の理由・現実の事象との整合性

第三に、現実の事象との整合性です。実際に生じた政局の変動、消費税政策の具体化、そして皇室に関する議論の再浮上といった出来事は、いずれも執筆時点以降に展開した現実です。事前に配置されたハウスと天体の組み合わせから導き出した象意が、その後の推移と寸分違わず合致しているという事実は、恣意的な読みではなく、古典的な象意の把握が正確であったことの、何よりの証左だとわたしは考えています。

占星術という学問の価値は、結果が出た後にどれだけ雄弁に語れるかではなく、結果が出る前にどれだけ正確に見通せていたかにあります。今回のように、執筆時点ではまだ起きていなかった具体的な政治的展開までもが、事前に読み解いた象意と一致していったという事実は、この読み方の正当性を裏付ける、極めて重要な証拠なのです。

政局の変動、税制をめぐる具体的な議論の進展、そして皇室に関わる話題の再浮上。これらはいずれも、性質の異なる出来事でありながら、いずれも社会全体の構造や制度そのものに関わる、重い主題を持つ出来事です。イングレスチャートが本来扱うべき領域は、まさにこうした国家全体の骨組みに関わる事柄であり、日々の細かなニュースの一つひとつを言い当てることではありません。今回、事前の読み解きがこれほど広範な領域にわたって的中したという事実は、チャートの構造そのものが、社会の骨格を捉える上で、確かな精度を持っていたことを物語っています。

これらの出来事は、いずれも単発の事件ではなく、その後も継続的に社会の話題として扱われ続けている、いわば長期的なテーマです。イングレスチャートが示す象意もまた、その季節全体を貫く大きな流れを描き出すものであり、瞬間的な出来事の一致というよりも、季節を通じて展開していくテーマそのものの一致として捉えるべきだとわたしは考えています。この点においても、今回の読み解きは、マンデン占星術が本来目指すべき射程の広さを、正しく捉えていたといえるでしょう。

時期選定という、見落とされがちな技術

イングレスチャートを扱う上で、多くの学び始めの方が見落としてしまうのが、この時期選定という要素です。四季の節目そのものの瞬間だけに気を取られ、その前後の影響圏を無視してしまうと、せっかくの予測技術も、後付けの解釈へと堕してしまいかねません。節目の瞬間を迎える前に、あらかじめその影響圏の中に足を踏み入れ、丁寧に象意を読み解いておく。この手順を踏むことこそが、マンデン占星術を実践的に、そして誠実に活用するための、最も基本的な作法なのだとわたしは考えています。

初心者の方が陥りがちな誤りとして、四季の節目が訪れてから慌ててチャートを開き、その時点で既に世間を賑わせているニュースに引っ張られる形で解釈を組み立ててしまうケースが少なくありません。これでは、占星術という技術本来の予測的な価値は、まったく発揮されないままに終わってしまいます。今回のように、あらかじめ数週間前の段階で読み解きを終え、その後の現実の推移と照らし合わせて検証するという手順を踏むことによってのみ、この技術の本当の実力を測ることができるのです。

今年、春分図を2月28日に、夏至図を5月21日に読み解いたことは、単なる習慣や思いつきではなく、こうした古典的な理論に裏付けられた、極めて理にかなった選択でした。そして、その後の現実がその読みを裏付けてくれたという事実は、占星術師として何よりの励みになります。

これから先、秋分図、冬至図と、季節の節目を迎えるたびに、同じ手順を丁寧に踏襲していきたいと思います。事象が発生する前に読み解き、その影響圏の先行性を正しく捉え、そして現実との整合性を後から誠実に検証していく。この一連のプロセスこそが、マンデン占星術という技術を、単なる後知恵の遊びではなく、本当の意味での予測技術として成立させるための、揺るぎない土台なのだと、わたしは改めて確信しています。

古典占星術における、先行読みの伝統

このイングレスチャートを用いた予測手法は、決して現代になって考案された新しい発想ではありません。中世からルネサンス期にかけて、多くの占星術師たちが、王侯貴族や都市国家の依頼を受け、四季の節目を先んじて読み解き、来るべき季節の政局や気候、経済の動向を占ってきました。当時の占星術師たちにとって、節目の瞬間を待ってから解釈を組み立てるなどということは、依頼者に対する職務怠慢に等しい行為だったはずです。むしろ、節目が訪れる前に確実な読み解きを提示し、その後の展開と照らし合わせて自らの技術の正しさを証明していくことこそが、占星術師としての存在価値そのものでした。

当時の宮廷占星術師たちは、来るべき年の運勢を占う年間予測図や、四季図を用いた分析を、統治者への重要な助言として提出していました。もしもその読み解きが節目を過ぎてから、既に起きた出来事を後追いする形でしか提示されなかったとしたら、統治者たちはそのような助言に一体どれほどの価値を見出したでしょうか。事前に、確信を持って将来の展開を提示するという行為そのものが、占星術という技術に対する社会的な信頼を支えてきたのです。

現代においても、この基本姿勢は何一つ変わりません。むしろ、情報が瞬時に飛び交う現代社会だからこそ、後付けの解釈がいかにもっともらしく見えてしまう危険は、当時よりもずっと大きくなっているとわたしは感じています。だからこそ、あえて事前に読み解きを公にし、その後の現実と照らし合わせるという手順を、これからも大切にしていきたいと思うのです。

よくある誤解に答える

ここで、この読み方に対してしばしば向けられる疑問にも触れておきたいと思います。一つは、「1ヶ月も前に読んで、本当に正確な予測ができるのか」という疑問です。しかし、先に述べた通り、マンデン占星術における四季図の影響圏は、瞬間的なものではなく、一定の幅を持って社会に浸透していくものです。節目のおよそ1ヶ月前という時期は、この影響圏がちょうど輪郭を現し始める段階にあたり、決して早すぎる読み解きではありません。

もう一つ、「太陽が実際にその度数に入る瞬間でなければ、正確なチャートとは言えないのではないか」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ここで重要なのは、イングレスチャートそのものの作成基準点と、その解釈を公にする時期とを、明確に分けて考えるという視点です。チャートそのものは、当然、太陽が正確な度数に入る瞬間の配置を基準に作成します。その上で、その解釈をいつ読み解き、いつ発表するかという実務的な判断は、影響圏の先行性を踏まえて、節目より前に行う方が望ましいのです。この二つを混同してしまうと、時期選定の意義そのものを見誤ってしまいます。

もう一つよくある誤解は、「事前に読んだ内容が外れることもあるのではないか」というものです。もちろん、その通りです。占星術は100パーセントの精度を保証する技術ではありません。しかし、だからこそ、事前に読み解いた内容を公にし、その後の現実と照らし合わせて検証するという姿勢そのものに価値があります。外れた場合にはその原因を丁寧に振り返り、次の読み解きへと活かしていく。この誠実な繰り返しこそが、占星術師としての技術を磨き上げていく唯一の道なのだとわたしは考えています。

検証という姿勢を忘れずに

一つ付け加えておきたいのは、こうした事前の読み解きは、当たった場合だけを取り上げて誇るためのものではないということです。外れた場合には、なぜその読みが外れたのか、どの段階の解釈に無理があったのかを、同じように誠実に振り返る必要があります。的中と誤読の両方を積み重ねていくことによってのみ、占星術という技術の精度は少しずつ磨かれていくのだとわたしは考えています。

占星術師の中には、都合の良い的中例だけを取り上げ、外れた読みには一切触れないという姿勢を取る方も少なくありません。しかし、それでは技術としての信頼性は決して育ちません。的中の記録と同じだけの重みで、誤読の記録もまた残していく。この地道な作業の積み重ねこそが、読み手からの信頼を得るための、唯一の誠実な道なのだとわたしは信じています。

今回、春分図と夏至図の読み解きが、政局や税制、皇室に関する話題という形で現実と符合したことは、一つの手応えとして大切にしたいと思います。しかし、それに満足することなく、次の季節の節目に向けても、同じ誠実さをもって天体配置と向き合い続けていきたいと思います。マンデン占星術という技術は、一度の的中で証明が完結するものではなく、こうした地道な検証の積み重ねの先に、初めてその本当の価値が見えてくるものなのです。

節目を待たずに読み解き、その後の現実と静かに照らし合わせていく。この作業を、これからも一つひとつ、丁寧に積み重ねていきたいと思います。

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